医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

中国事業拡大で不安高まるツムラ

提携相手は巨大企業、ノウハウの管理はできるか

2019年8月15日号

 再燃した米中貿易戦争に加えて、政治的な相互不信が経済制裁の報復合戦へと拡大しつつある日韓関係。令和最初の夏は、戦後日本の復興と経済成長を支えた“パックス・アメリカーナ”の下での極東地域の安定が終わりつつあることを見せつけた。国内産業界においても、周辺地域の共存共栄を前提とした経営戦略や事業運営のあり方を、根本的に見直そうという動きが俄かに始まっている。トヨタ自動車と並び、日本を代表する製造業である日本製鉄(旧新日鐵住金)は最たるものだろう。 1947年創部の住友金属蹴球同好会を祖とするJリーグの名門「鹿島アントラーズ」の経営権をノンコアビジネスとしてメルカリに売却する一方、長年のライバルであった欧州アルセロール・ミッタルと組んでインド鉄鋼大手エッサール・スチールの買収に乗り出している。いわゆる財界総理を幾人も輩出する傍ら、アジアはひとつとばか...  再燃した米中貿易戦争に加えて、政治的な相互不信が経済制裁の報復合戦へと拡大しつつある日韓関係。令和最初の夏は、戦後日本の復興と経済成長を支えた“パックス・アメリカーナ”の下での極東地域の安定が終わりつつあることを見せつけた。国内産業界においても、周辺地域の共存共栄を前提とした経営戦略や事業運営のあり方を、根本的に見直そうという動きが俄かに始まっている。トヨタ自動車と並び、日本を代表する製造業である日本製鉄(旧新日鐵住金)は最たるものだろう。 1947年創部の住友金属蹴球同好会を祖とするJリーグの名門「鹿島アントラーズ」の経営権をノンコアビジネスとしてメルカリに売却する一方、長年のライバルであった欧州アルセロール・ミッタルと組んでインド鉄鋼大手エッサール・スチールの買収に乗り出している。いわゆる財界総理を幾人も輩出する傍ら、アジアはひとつとばかり

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence