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眺望 医薬街道

チーム医療は「どこ」へ行ったのか

近藤正觀

2019年8月15日号

 四病院団体協議会は7月26日、厚生労働省による「医師からの他職種へのタスク・シフティングに関するヒアリング」に関して、医師の労働時間軽減のためにはチーム医療を推進し、他職種へのタスク・シフティングをもっと進めるべきと主張した。しかし勤務医師の過酷な労働時間をめぐる問題はいまだ解決されていない。 チーム医療の充実が叫ばれ、離島や過疎地の医療に関して、特定看護師の活躍、訪問薬剤師の有効活用など、医師の包括的指導のもとにチーム医療を進めるべきと言われてから約10年が経過するが、ほとんど進んでいない。 医療費の50%以上は人件費である。また、医師をはじめ看護師、薬剤師、助産師、臨床検査技師、放射線技師、その他多種にわたる国家資格が関与する特殊な業界である。このヒエラルキーの頂点に立つのは医師であるとしても、1人の医師がすべての医療を完全に把握すること...  四病院団体協議会は7月26日、厚生労働省による「医師からの他職種へのタスク・シフティングに関するヒアリング」に関して、医師の労働時間軽減のためにはチーム医療を推進し、他職種へのタスク・シフティングをもっと進めるべきと主張した。しかし勤務医師の過酷な労働時間をめぐる問題はいまだ解決されていない。 チーム医療の充実が叫ばれ、離島や過疎地の医療に関して、特定看護師の活躍、訪問薬剤師の有効活用など、医師の包括的指導のもとにチーム医療を進めるべきと言われてから約10年が経過するが、ほとんど進んでいない。 医療費の50%以上は人件費である。また、医師をはじめ看護師、薬剤師、助産師、臨床検査技師、放射線技師、その他多種にわたる国家資格が関与する特殊な業界である。このヒエラルキーの頂点に立つのは医師であるとしても、1人の医師がすべての医療を完全に把握することは不

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