医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

フロントライン

医療保険制度改革を考えるひとつの視点

2019年9月1日号

 最近、元気で怒れる高齢者が巷に増殖中だ。その理由は「すごく高い後期高齢者医療保険料」と「医療費の自己負担料率3割」である。高齢者は恵まれている、結構な額の年金を受領し、医療費は安く優遇されていると言われる。それに対して、声を大きくして反論する高齢者は、ほんの一部の少数派だった。それがどうも最近、少し様子が違ってきている。一見豊かに見える日本だが、不満・不平・不平等が今ほど拡散している時代は歴史的に観ても稀有なようだ。 問題は数多いが、ここでは、公的医療保険制度に絞る。そもそも社会保障の基本方針を「中福祉・中負担」とすべきではない。万人すべての幸福などという絵空事がまかり通る時代ではない。ここは、思い切って「低福祉・低負担」に舵を切るべき時機だ。 怒れる高齢者は元気だから、ほとんど公的医療保険の恩恵に与ることもなく、医師通いはせず、病院好...  最近、元気で怒れる高齢者が巷に増殖中だ。その理由は「すごく高い後期高齢者医療保険料」と「医療費の自己負担料率3割」である。高齢者は恵まれている、結構な額の年金を受領し、医療費は安く優遇されていると言われる。それに対して、声を大きくして反論する高齢者は、ほんの一部の少数派だった。それがどうも最近、少し様子が違ってきている。一見豊かに見える日本だが、不満・不平・不平等が今ほど拡散している時代は歴史的に観ても稀有なようだ。 問題は数多いが、ここでは、公的医療保険制度に絞る。そもそも社会保障の基本方針を「中福祉・中負担」とすべきではない。万人すべての幸福などという絵空事がまかり通る時代ではない。ここは、思い切って「低福祉・低負担」に舵を切るべき時機だ。 怒れる高齢者は元気だから、ほとんど公的医療保険の恩恵に与ることもなく、医師通いはせず、病院好き

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence