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平時医療体制の破綻に備える~電光石火こそ最良の有事医療~

熱中症の原因と対策

第83回

愛知医科大学 非常勤講師 照井資規

2019年9月1日号

 本連載の第72回(3月15日号)では「経口補水液」(Oral Rehydration Solution=ORS)により水分の吸収率を25倍に高める方法について述べた。今回は水分補給が救命の鍵となる熱中症について記述する。英語では「Heat can kill」(熱中症は死にかねない)と注意喚起のポスターが貼られるように、熱中症は命に関わる。平時の医療が破綻した場合、冷房、暖房の機能が失われるので環境が身体に与える影響についてとくに配慮しなければならない。一般的に、 ・気温が高く、湿度も高い状態 ・気温が低く、湿度も低い状態  が最も危険であるから 「高い高い、低い低いは危険」と憶えておく。  7月1日~8月18日、東京23区内で熱中症による死者数が101人となった。その90%が65歳以上の高齢者。さらに死亡例のうち、90%以上が屋内で確認されたも...  本連載の第72回(3月15日号)では「経口補水液」(Oral Rehydration Solution=ORS)により水分の吸収率を25倍に高める方法について述べた。今回は水分補給が救命の鍵となる熱中症について記述する。英語では「Heat can kill」(熱中症は死にかねない)と注意喚起のポスターが貼られるように、熱中症は命に関わる。平時の医療が破綻した場合、冷房、暖房の機能が失われるので環境が身体に与える影響についてとくに配慮しなければならない。一般的に、 ・気温が高く、湿度も高い状態 ・気温が低く、湿度も低い状態  が最も危険であるから 「高い高い、低い低いは危険」と憶えておく。  7月1日~8月18日、東京23区内で熱中症による死者数が101人となった。その90%が65歳以上の高齢者。さらに死亡例のうち、90%以上が屋内で確認されたもの

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