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INTERVIEW

東京都医師会理事 目々澤 肇

2019年9月1日号

ベンダーの壁超えた「患者を知りたい」医師の思い「私の娘が沖縄で手術が必要な状態になり、主治医から電話をいただきました。私も医師ですが、状況を知るには限界がありました。娘は無事に手術を受けましたが、その時により詳しく状況を知ることができたら、また主治医に娘の普段の状況を伝えることができていたら」 東京都で進む、電子カルテシステムがベンダーの壁を越えて連携するシステム「東京総合医療ネットワーク」(囲み参照)をけん引する目々澤肇東京都医師会理事はそう語る。これまでの電子カルテは、医療機関によってベンダーが異なるため互いに閲覧できず、地域医療連携を阻んでいるとされてきた。これを取り払おうとしているのは、業務効率や医療の質向上という目的だけでなく「転院した患者、今診ている患者をより知りたい」という医師らの思いだった。 日本医師会もこのネットワーク... ベンダーの壁超えた「患者を知りたい」医師の思い「私の娘が沖縄で手術が必要な状態になり、主治医から電話をいただきました。私も医師ですが、状況を知るには限界がありました。娘は無事に手術を受けましたが、その時により詳しく状況を知ることができたら、また主治医に娘の普段の状況を伝えることができていたら」 東京都で進む、電子カルテシステムがベンダーの壁を越えて連携するシステム「東京総合医療ネットワーク」(囲み参照)をけん引する目々澤肇東京都医師会理事はそう語る。これまでの電子カルテは、医療機関によってベンダーが異なるため互いに閲覧できず、地域医療連携を阻んでいるとされてきた。これを取り払おうとしているのは、業務効率や医療の質向上という目的だけでなく「転院した患者、今診ている患者をより知りたい」という医師らの思いだった。 日本医師会もこのネットワークを応

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