世界の医薬品業界
本格的な「最適化」が始まった製薬業界
第150回
研ファーマ・ブレーン 永江研太郎
2019年9月15日号
8月下旬~9月初めにかけ、日本のMR数が6万人を割りこみ、「バイエル薬品が営業職で早期希望退職募集」、「MSDが再び営業関連部門で人員削減」と相次いで報じられた。共通するキーワードは「環境変化に対応するための最適化」である。さらにそれを突き詰めていくと、多くのメーカーが主力としていた慢性疾患の新製品がなくなったことが大きい。ここでは慢性疾患の過去の大型3薬効と、現在大きく伸びている3つの薬効について14年と18年の市場を比べてみよう。
日本のメーカーも強かった降圧剤のARB、スタチン、PPIのブランド品の世界市場は14年に332億ドルあったが、18年はその45%の149億ドルに縮小し、182億ドルが消えた(表)。一方、抗がん剤は14年の823億ドルから18年は約1.6倍の1311億ドル、「ヒュミラ」や「ゼルヤンツ」などの抗炎症性免疫疾患薬は405億ドルから615億ドルへと増え...
8月下旬~9月初めにかけ、日本のMR数が6万人を割りこみ、「バイエル薬品が営業職で早期希望退職募集」、「MSDが再び営業関連部門で人員削減」と相次いで報じられた。共通するキーワードは「環境変化に対応するための最適化」である。さらにそれを突き詰めていくと、多くのメーカーが主力としていた慢性疾患の新製品がなくなったことが大きい。ここでは慢性疾患の過去の大型3薬効と、現在大きく伸びている3つの薬効について14年と18年の市場を比べてみよう。
日本のメーカーも強かった降圧剤のARB、スタチン、PPIのブランド品の世界市場は14年に332億ドルあったが、18年はその45%の149億ドルに縮小し、182億ドルが消えた(表)。一方、抗がん剤は14年の823億ドルから18年は約1.6倍の1311億ドル、「ヒュミラ」や「ゼルヤンツ」などの抗炎症性免疫疾患薬は405億ドルから615億ドルへと増えた。
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