医薬経済オンライン

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薬のおカネを議論しよう

史上最高額の薬と患者アクセス

第2回

医療ガバナンス研究所医師 尾崎章彦

2019年9月15日号

「キムリア」が日本で承認されるのと時期を同じくして、米国で承認されたのが、1型脊髄性筋萎縮症(SMA1)に対してノバルティスが開発した「ゾルゲンスマ」である。日本でも近く承認される見通しのようだ。薬価は212万5000ドル(約2億3000万円)と米国史上最高額である。 初めてこの薬価を目にしたときはひっくり返りそうになった。私が専門とする乳がんにおいても近年は、「イブランス」(ファイザー)や「リムパーザ」(アストラゼネカ)など、高額な薬剤が多数登場しているが、ゾルゲンスマの薬価は異次元だ。ただ、門外漢なりに理解が進むにつれて、印象が変わってきた。 ひとつは、ゾルゲンスマが1回完結型の治療であることだ。そのため、継続的な投与が必要な従来の薬剤と単純に薬価を比較することは難しい。実際、バイオジェンが販売する競合薬の「スピンラザ」を10年間継続投与した場合の薬価... 「キムリア」が日本で承認されるのと時期を同じくして、米国で承認されたのが、1型脊髄性筋萎縮症(SMA1)に対してノバルティスが開発した「ゾルゲンスマ」である。日本でも近く承認される見通しのようだ。薬価は212万5000ドル(約2億3000万円)と米国史上最高額である。 初めてこの薬価を目にしたときはひっくり返りそうになった。私が専門とする乳がんにおいても近年は、「イブランス」(ファイザー)や「リムパーザ」(アストラゼネカ)など、高額な薬剤が多数登場しているが、ゾルゲンスマの薬価は異次元だ。ただ、門外漢なりに理解が進むにつれて、印象が変わってきた。 ひとつは、ゾルゲンスマが1回完結型の治療であることだ。そのため、継続的な投与が必要な従来の薬剤と単純に薬価を比較することは難しい。実際、バイオジェンが販売する競合薬の「スピンラザ」を10年間継続投与した場合の薬価は41

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