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経済記事の読み方

破綻から20年、なぜ生き残れたか

あおぞら銀と新生銀の「将来価値」

2019年9月15日号

 98年に破綻した日本長期信用銀行と日本債券信用銀行。20年を過ぎた今、新生銀行、あおぞら銀行と名を変えてしぶとく生き残っている。巨大金融集団のメガバンクグループの陰に隠れて目立たない両行だが、今後の動向次第では金融界に影響を与える可能性がある。  新生銀行を実質支配していた外資系の米投資ファンド「JCフラワーズ」(JCF)が8月、同行の保有株式を売却した。JCフラワーズは19年3月末時点で新生銀行株式の約23%を持っていたが、そのうち17%分を売却して630億円を手にした。これにより、同行の18%の株式を持つ国(預金保険機構など)が繰り上がって筆頭株主となった。公的資金の返済先が同行の大株主という皮肉な事態になった。  同行は98年の破綻後、公的資金を導入して一時国有化されたが、00年に米投資ファンドのリップルウッドが買収して民営化。新生銀...  98年に破綻した日本長期信用銀行と日本債券信用銀行。20年を過ぎた今、新生銀行、あおぞら銀行と名を変えてしぶとく生き残っている。巨大金融集団のメガバンクグループの陰に隠れて目立たない両行だが、今後の動向次第では金融界に影響を与える可能性がある。  新生銀行を実質支配していた外資系の米投資ファンド「JCフラワーズ」(JCF)が8月、同行の保有株式を売却した。JCフラワーズは19年3月末時点で新生銀行株式の約23%を持っていたが、そのうち17%分を売却して630億円を手にした。これにより、同行の18%の株式を持つ国(預金保険機構など)が繰り上がって筆頭株主となった。公的資金の返済先が同行の大株主という皮肉な事態になった。  同行は98年の破綻後、公的資金を導入して一時国有化されたが、00年に米投資ファンドのリップルウッドが買収して民営化。新生銀行と

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