医薬経済オンライン

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医薬経済気象台

経済指標は景気悪化を示唆

―米中通商紛争の傷は大きい―

2019年9月15日号

 世界経済は不況に向かって歩みを加速する動きにある。8月末にフランス・ビアリッツで開催された主要7ヵ国首脳会議(G7サミット)が共同宣言を採択せず機能しなかったことに象徴されるように、世界の政治情勢が混迷の度合いを深めているためだが、最大の理由は米中の通商紛争が泥沼の様相を呈し、解決に向けた出口がまったく見えないことにある。  当然ながらGDP世界1位と2位の紛争の傷は大きく世界貿易の急減速をもたらしている。IMF(国際通貨基金)は世界の貿易量について、17年の5.5%増が、米中紛争が勃発した18年には3.7%増と大幅減速になったうえ、19年は7月時点で2.5%増と一段の減速を予想した。さらに10月の予想修正では2%増とする可能性が高まっている。  米中通商紛争の行方次第で世界経済が不況色を強めていくことは間違いない。日本経済もただでは済まない。...  世界経済は不況に向かって歩みを加速する動きにある。8月末にフランス・ビアリッツで開催された主要7ヵ国首脳会議(G7サミット)が共同宣言を採択せず機能しなかったことに象徴されるように、世界の政治情勢が混迷の度合いを深めているためだが、最大の理由は米中の通商紛争が泥沼の様相を呈し、解決に向けた出口がまったく見えないことにある。  当然ながらGDP世界1位と2位の紛争の傷は大きく世界貿易の急減速をもたらしている。IMF(国際通貨基金)は世界の貿易量について、17年の5.5%増が、米中紛争が勃発した18年には3.7%増と大幅減速になったうえ、19年は7月時点で2.5%増と一段の減速を予想した。さらに10月の予想修正では2%増とする可能性が高まっている。  米中通商紛争の行方次第で世界経済が不況色を強めていくことは間違いない。日本経済もただでは済まない。日

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