平成時代のテロ、令和時代のテロ

平時医療体制の破綻に備える～電光石火こそ最良の有事医療～

平成時代のテロ、令和時代のテロ

第84回

愛知医科大学非常勤講師　照井資規

2019年9月15日号

　日本では、5月1日に元号が令和に移行した。それと時を同じくして、世界のテロ対策組織は年間1万件以上も発生している「爆破テロ事件」はすべて、放射性物質による汚染を伴うか、もしくは核兵器を使用した「核テロ」として対処するように方針を大きく変えた。「平成のテロと令和のテロの違い」（表1）にあるように、令和になって以降は、テロ組織が、1945年8月に広島に投下された原爆と同様の「ウラン爆弾」を手にし、大規模な物理的破壊をもたらす「実力」を備えるようになったことが決定的な違いだ。　平成時代までのテロは、大きな混乱を引き超すことで経済的打撃を与えることが主だった。テロ組織は、軍隊の爆撃機や大砲のような破壊力のある兵器を持つことができず、旅客機や大型トラックを乗っ取ることでの破壊に限られていたからだ。　しかし、... 　日本では、5月1日に元号が令和に移行した。それと時を同じくして、世界のテロ対策組織は年間1万件以上も発生している「爆破テロ事件」はすべて、放射性物質による汚染を伴うか、もしくは核兵器を使用した「核テロ」として対処するように方針を大きく変えた。「平成のテロと令和のテロの違い」（表1）にあるように、令和になって以降は、テロ組織が、1945年8月に広島に投下された原爆と同様の「ウラン爆弾」を手にし、大規模な物理的破壊をもたらす「実力」を備えるようになったことが決定的な違いだ。　平成時代までのテロは、大きな混乱を引き超すことで経済的打撃を与えることが主だった。テロ組織は、軍隊の爆撃機や大砲のような破壊力のある兵器を持つことができず、旅客機や大型トラックを乗っ取ることでの破壊に限られていたからだ。　しかし、第8

有料会員限定

会員登録（有料）
この記事をお読みいただくためには、会員登録（有料）が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
１ユーザーごとの登録をお願い致します。（1ユーザー１アカウントです）

googleAdScence

医薬経済オンライン

HOTワード一覧

googleAdScence