医薬経済オンライン

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鳥集徹の口に苦い話 〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜

花粉症薬の「保険外し」 OTC薬の値下げも要請を

第95回

鳥集徹

2019年10月1日号

「花粉症薬を保険から外すべき」 健康保険組合連合会(健保連)の提言が、9月にちょっとした話題となった。ドラッグストアに行けば、処方薬と同じ第2世代の抗ヒスタミン薬が手に入る。最近は先発品だけでなく、割安な後発品も売っているが、こうしたスイッチOTC薬は保険を使わず、全額自腹で買ってくれということだ。 健保連の分析によると、市販品で代用できる花粉症薬をすべて保険外にすると、年間で約600億円の節約になるという。42兆円を超える国民医療費(17年度)に比べると600億円は小さく感じるが、キムリアのピーク時の年間売り上げが72億円とされていることを考えれば、高額薬10個分もの節約になるというわけだ(本誌「花粉症薬『保険外し』提言の現実味」19年9月15日号)。 これに対し、テレビでは、「今まで保険だったのに、全額負担はキツイ」「病院で処方されたもののほうが安心」とい... 「花粉症薬を保険から外すべき」 健康保険組合連合会(健保連)の提言が、9月にちょっとした話題となった。ドラッグストアに行けば、処方薬と同じ第2世代の抗ヒスタミン薬が手に入る。最近は先発品だけでなく、割安な後発品も売っているが、こうしたスイッチOTC薬は保険を使わず、全額自腹で買ってくれということだ。 健保連の分析によると、市販品で代用できる花粉症薬をすべて保険外にすると、年間で約600億円の節約になるという。42兆円を超える国民医療費(17年度)に比べると600億円は小さく感じるが、キムリアのピーク時の年間売り上げが72億円とされていることを考えれば、高額薬10個分もの節約になるというわけだ(本誌「花粉症薬『保険外し』提言の現実味」19年9月15日号)。 これに対し、テレビでは、「今まで保険だったのに、全額負担はキツイ」「病院で処方されたもののほうが安心」といった

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