医薬経済オンライン

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医療保険料の「不都合な真実」

健保連批判の日医が言及しなかったこと

2019年10月1日号

 9月18日、日本医師会の横倉義武会長は「全世代型社会保障改革に向けて」と題した記者会見を行った。「スイッチOTC薬化がされたから医療用でなくなるということはない。医療上必要な医薬品は保険でも対象とすべき」。横倉会長はスイッチOTC薬がある花粉症薬を保険から外すことを提言した健康保険組合連合会(健保連)に反論した。 医療保険財政は厳しいと言い続ける政府が今後の医療保険制度改革で目論むのは高齢者負担増と「保険給付制限」である。 高額薬剤に批判が集まるが、患者のほとんどは高額でも保険給付すべき、と願っている。政府はその代わりにOTC類似薬の給付、外来受診での別途自己負担などによって、受診回数の減少による医療費抑制を求めていく。外来受診と薬物治療が生命線である日医会員にとっては、到底受け入れられる話ではない。 とはいえ、財源が枯渇していることは日医は百も...  9月18日、日本医師会の横倉義武会長は「全世代型社会保障改革に向けて」と題した記者会見を行った。「スイッチOTC薬化がされたから医療用でなくなるということはない。医療上必要な医薬品は保険でも対象とすべき」。横倉会長はスイッチOTC薬がある花粉症薬を保険から外すことを提言した健康保険組合連合会(健保連)に反論した。 医療保険財政は厳しいと言い続ける政府が今後の医療保険制度改革で目論むのは高齢者負担増と「保険給付制限」である。 高額薬剤に批判が集まるが、患者のほとんどは高額でも保険給付すべき、と願っている。政府はその代わりにOTC類似薬の給付、外来受診での別途自己負担などによって、受診回数の減少による医療費抑制を求めていく。外来受診と薬物治療が生命線である日医会員にとっては、到底受け入れられる話ではない。 とはいえ、財源が枯渇していることは日医は百も承知

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