遠隔ICUシステムが変える医療
昭和大病院が導入に成功した理由
2019年10月1日号
東京都品川区にある昭和大学病院は18年4月、関連病院のICU(集中治療室)をネットワークでつなぎ、本院の集中治療専門医が遠隔サポートするシステムを国内で初めて導入し、医療界内で一躍脚光を浴びた。米国で始まった遠隔ICUシステムは、人数の少ない集中治療専門医の知識とスキルを効率的に生かして医療資源を適正配分し、医療の安全と質向上に役立てる仕組みである。
昭和大病院は、米国で普及しているeICUを、日本貿易振興機構の支援を受けたフィリップスとの共同研究事業として導入した。ICU近くに設置されている支援センターから、院内の救急の重症病棟(ER)、ICU、CCU(心血管疾患集中治療室)、昭和大江東豊洲病院のICU、CCU、計54床を遠隔モニタリングしている。ベッドサイドには全身の状況を見られるカメラがあり、その場にいる医師とやり取りするためのモニター、スピーカー...
東京都品川区にある昭和大学病院は18年4月、関連病院のICU(集中治療室)をネットワークでつなぎ、本院の集中治療専門医が遠隔サポートするシステムを国内で初めて導入し、医療界内で一躍脚光を浴びた。米国で始まった遠隔ICUシステムは、人数の少ない集中治療専門医の知識とスキルを効率的に生かして医療資源を適正配分し、医療の安全と質向上に役立てる仕組みである。
昭和大病院は、米国で普及しているeICUを、日本貿易振興機構の支援を受けたフィリップスとの共同研究事業として導入した。ICU近くに設置されている支援センターから、院内の救急の重症病棟(ER)、ICU、CCU(心血管疾患集中治療室)、昭和大江東豊洲病院のICU、CCU、計54床を遠隔モニタリングしている。ベッドサイドには全身の状況を見られるカメラがあり、その場にいる医師とやり取りするためのモニター、スピーカーな
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