医薬経済オンライン

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間違いだらけのHTA

ラクスターナ、英NICEで給付推奨

第51回

東京大学大学院薬学系研究科 五十嵐中

2019年10月1日号

 日本でもHTAの本格導入第1号として、「キムリア」が対象品目に指定された。英国NICEは、すでにキムリア、「イエスカルタ」を抗がん剤基金(CDF)のもとで推奨しているが、9月に白血病以外の遺伝子治療薬として、眼科系疾患をターゲットとする「ラクスターナ」の評価結果を公表した。  ラクスターナはキムリアと同じノバルティスの製品で、RPE65遺伝子の変異を伴う遺伝性網膜ジストロフィー(IRD)の適応でEMA(欧州医薬品庁)の承認を得ている。IRDは現在治療法のない疾患で、視力低下や視野の狭窄が徐々に進行し、失明に至る。企業の予測では適応患者数は86人。リスト価格は61.3万ポンド(約8200万円)に設定されている。  対象患者が非常に限定されていることなどから、ラクスターナは「とくに希少な疾患の治療技術」(HST)に指定された。HSTに指定されると...  日本でもHTAの本格導入第1号として、「キムリア」が対象品目に指定された。英国NICEは、すでにキムリア、「イエスカルタ」を抗がん剤基金(CDF)のもとで推奨しているが、9月に白血病以外の遺伝子治療薬として、眼科系疾患をターゲットとする「ラクスターナ」の評価結果を公表した。  ラクスターナはキムリアと同じノバルティスの製品で、RPE65遺伝子の変異を伴う遺伝性網膜ジストロフィー(IRD)の適応でEMA(欧州医薬品庁)の承認を得ている。IRDは現在治療法のない疾患で、視力低下や視野の狭窄が徐々に進行し、失明に至る。企業の予測では適応患者数は86人。リスト価格は61.3万ポンド(約8200万円)に設定されている。  対象患者が非常に限定されていることなどから、ラクスターナは「とくに希少な疾患の治療技術」(HST)に指定された。HSTに指定されると、

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