医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

機能創成加工から「未来の医療」へ

開発中に生まれるシーズを次々生かす

2019年10月1日号

「医工連携は自然発生しにくい」 「互いに行き来して実験・研究できる環境が必要」  取材で耳にするこうした言葉が気になっていた。そこで08年、大学院に逸早く「医工学研究科」を開設した東北大学を訪ね、17年度から第4代研究科長を務める厨川常元氏に、医工連携の経験と方法、同科の人材育成の仕組みを聞いた。 医工学研究科を率いる厨川教授   厨川氏は、生体機能創成学研究分野(医工学研究科)と、ナノ精度加工学分野(工学研究科)の教授でもある。研究の根幹に「超精密加工」という汎用性の高い技術があり、研究開発の過程で新たなシーズを複数得て、次の研究につなげてきた。  例えば、ある加工技術を開発しようとすれば、目的とする技術だけでなく、その評価に必要な計測法や機械・装置も開発する。目的とは異な... 「医工連携は自然発生しにくい」 「互いに行き来して実験・研究できる環境が必要」  取材で耳にするこうした言葉が気になっていた。そこで08年、大学院に逸早く「医工学研究科」を開設した東北大学を訪ね、17年度から第4代研究科長を務める厨川常元氏に、医工連携の経験と方法、同科の人材育成の仕組みを聞いた。 医工学研究科を率いる厨川教授   厨川氏は、生体機能創成学研究分野(医工学研究科)と、ナノ精度加工学分野(工学研究科)の教授でもある。研究の根幹に「超精密加工」という汎用性の高い技術があり、研究開発の過程で新たなシーズを複数得て、次の研究につなげてきた。  例えば、ある加工技術を開発しようとすれば、目的とする技術だけでなく、その評価に必要な計測法や機械・装置も開発する。目的とは異なる現

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence