医薬経済オンライン

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長期収載品「単独」事業の苦悶

大手から引き受けた企業に高揚感なし

2019年10月1日号

「残り物には福がある」  いささか月並みで、手垢の付いた感もあるこの諺をどう思うのか、率直な意見を聞きたい人たちがいる。武田薬品をはじめとする国内の大手新薬メーカーから、長期収載品や後発品を譲受した各社の経営トップたちだ。医薬品のライフサイクルとしては末期に位置するとはいえ、その大半が一時代を築いたブランド薬が売りに出た。厚生労働省による薬価制度改革を見れば展望すら描けないはずなのに、嬉々として飛び付いた。だが、残念ながら、福を手に入れたといういい話はほとんど聞こえてこない。逆に、「買わなければよかった」との怨嗟の声さえ一部から漏れ伝わってくる。何が原因だったのか。  時計の針を3年半ほど戻そう。ここでも発端は、武田薬品だった。イスラエルのテバとの合弁・武田テバ薬品に「ブロプレス」や「タケプロン」「ベイスン... 「残り物には福がある」  いささか月並みで、手垢の付いた感もあるこの諺をどう思うのか、率直な意見を聞きたい人たちがいる。武田薬品をはじめとする国内の大手新薬メーカーから、長期収載品や後発品を譲受した各社の経営トップたちだ。医薬品のライフサイクルとしては末期に位置するとはいえ、その大半が一時代を築いたブランド薬が売りに出た。厚生労働省による薬価制度改革を見れば展望すら描けないはずなのに、嬉々として飛び付いた。だが、残念ながら、福を手に入れたといういい話はほとんど聞こえてこない。逆に、「買わなければよかった」との怨嗟の声さえ一部から漏れ伝わってくる。何が原因だったのか。  時計の針を3年半ほど戻そう。ここでも発端は、武田薬品だった。イスラエルのテバとの合弁・武田テバ薬品に「ブロプレス」や「タケプロン」「ベイスン」と

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