医薬経済オンライン

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適応違いに関係者は「総すくみ」

代替薬のないペルサンチンは査定されるか

2019年10月15日号

 これでは医療機関や薬局は、毎日ギャンブルをしているようなものだ。医薬品の「適応外使用」で、保険診療が認められるかどうかの基準が曖昧となっている。  目下のところ、問題となりつつあるのが日本ベーリンガーインゲルハイムの抗血小板薬「ペルサンチンLカプセル150㎎」(一般名=ジピリダモール)。すでに生産は止まっており、このまま再開できなければ20年6月にも在庫が尽きて安定供給に支障が生じる見込みだ。一方で、ペルサンチンには同じ成分の「錠剤」もあり、問題なく供給されている。  それならカプセル剤がなくなっても錠剤に切り替えれば大丈夫かと思いきや、「錠剤が適応外」になる患者が存在する。錠剤の方が、カプセル剤よりも適応が狭いためだ。  日本の制度では、薬事承認を得た「効能・効果」「用法・用量」の範囲内で処方した薬剤が保険...  これでは医療機関や薬局は、毎日ギャンブルをしているようなものだ。医薬品の「適応外使用」で、保険診療が認められるかどうかの基準が曖昧となっている。  目下のところ、問題となりつつあるのが日本ベーリンガーインゲルハイムの抗血小板薬「ペルサンチンLカプセル150㎎」(一般名=ジピリダモール)。すでに生産は止まっており、このまま再開できなければ20年6月にも在庫が尽きて安定供給に支障が生じる見込みだ。一方で、ペルサンチンには同じ成分の「錠剤」もあり、問題なく供給されている。  それならカプセル剤がなくなっても錠剤に切り替えれば大丈夫かと思いきや、「錠剤が適応外」になる患者が存在する。錠剤の方が、カプセル剤よりも適応が狭いためだ。  日本の制度では、薬事承認を得た「効能・効果」「用法・用量」の範囲内で処方した薬剤が保険の給

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