医薬経済気象台
現実味増す「世界不況」
―景気指標軒並み悪化―
2019年10月15日号
世界景気が不況に突入する可能性が強まってきた。不況期に入っている中国は、10月1日の国慶節(建国記念日)で大規模な軍事パレードを行い国力を誇示したが、景気悪化に対する国民の不満を逸らす意味があった。それは習近平国家主席の演説から景気や貿易問題が抜け落ちていたことに明らかだ。
実際に中国の景気実勢は厳しさを増している。9月30日に発表があった9月のPMI(製造業購買担当者景気指数)は498と5ヵ月連続で50を割り込んだ。PMIは景気の先行指標で50割れは不況を示す。指標からは不況脱出の兆候は見えない。
欧州経済も、EU離脱をめぐって政治が機能不全に陥っている英国の景気悪化は当然として、EUも不況突入の様相を呈している。中国経済の悪化による輸出不振が響き、EU経済の主役であるドイツ経済が急速に後退しているためだ。ドイツ経済は4~6月期にマイナ...
世界景気が不況に突入する可能性が強まってきた。不況期に入っている中国は、10月1日の国慶節(建国記念日)で大規模な軍事パレードを行い国力を誇示したが、景気悪化に対する国民の不満を逸らす意味があった。それは習近平国家主席の演説から景気や貿易問題が抜け落ちていたことに明らかだ。
実際に中国の景気実勢は厳しさを増している。9月30日に発表があった9月のPMI(製造業購買担当者景気指数)は498と5ヵ月連続で50を割り込んだ。PMIは景気の先行指標で50割れは不況を示す。指標からは不況脱出の兆候は見えない。
欧州経済も、EU離脱をめぐって政治が機能不全に陥っている英国の景気悪化は当然として、EUも不況突入の様相を呈している。中国経済の悪化による輸出不振が響き、EU経済の主役であるドイツ経済が急速に後退しているためだ。ドイツ経済は4~6月期にマイナス
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