医政羅針盤
再検証要請病院名公表で再編統合は進むか?
山形大学大学院医学系研究科医療政策学講座教授 村上正泰
2019年10月15日号
厚生労働省は、9月26日に開催した「地域医療構想に関するワーキンググループ」で、高度急性期もしくは急性期と機能を報告している病床を持つ公立・公的病院1455病院中、再編統合などの具体的対応方針の再検証を要請する対象として、約3割に当たる424病院の病院名を公表した。
従来から、地域医療構想の実現に向けて、地域医療構想調整会議を中心に議論が進められてきたものの、なかなか改革の具体化に進展が見られない。合意済みとされた病院の多くも、現状とほとんど変わらない内容にとどまっているのが実情だ。そこで、今後の協議を活性化させるために、再検証が必要な病院名を公表することになった。それでは、今回の公表を受けて、病院の再編統合は厚労省の期待どおりに加速するのだろうか。今後の行方を考えるうえでも、今回の対象を選ぶ際のロジックを正確に理解する必要がある。
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厚生労働省は、9月26日に開催した「地域医療構想に関するワーキンググループ」で、高度急性期もしくは急性期と機能を報告している病床を持つ公立・公的病院1455病院中、再編統合などの具体的対応方針の再検証を要請する対象として、約3割に当たる424病院の病院名を公表した。
従来から、地域医療構想の実現に向けて、地域医療構想調整会議を中心に議論が進められてきたものの、なかなか改革の具体化に進展が見られない。合意済みとされた病院の多くも、現状とほとんど変わらない内容にとどまっているのが実情だ。そこで、今後の協議を活性化させるために、再検証が必要な病院名を公表することになった。それでは、今回の公表を受けて、病院の再編統合は厚労省の期待どおりに加速するのだろうか。今後の行方を考えるうえでも、今回の対象を選ぶ際のロジックを正確に理解する必要がある。
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