「津軽海峡越え」めざすサツドラＨＤ

インバウンド低迷の北海道市場の巻き返しも課題

2019年10月15日号

　傘下にサッポロドラッグストアーを置くドラッグストア中堅のサツドラホールディングスは北海道を地盤とするリージョナルチェーンだ。業界トップで同じ北海道地盤のツルハHDと道内で熾烈な競争を繰り広げながら、北海道での存在感を確立してきた。ツルハが全国に販路を求め拡大しているのに対し、サツドラHDは北海道を深掘りする戦略を推進し、北海道を強固な地盤にする目標を掲げる。一方で北海道物産の新業態を全国に広げたり、首都圏での店舗展開に乗り出したり拡大路線も敷く。ドラッグストア再編の嵐が迫るなかで、果たして北海道から全国へ、そしてアジアへと広げる路線は奏功するか。「どこの業界でも企業数はだいたい、3〜4社に集約される」　ツルハHD専務の鶴羽順氏は、マツモトキヨシHDとココカラファインの経営統合協議入りで再編の幕が開けた業界の行く末をこの... 　傘下にサッポロドラッグストアーを置くドラッグストア中堅のサツドラホールディングスは北海道を地盤とするリージョナルチェーンだ。業界トップで同じ北海道地盤のツルハHDと道内で熾烈な競争を繰り広げながら、北海道での存在感を確立してきた。ツルハが全国に販路を求め拡大しているのに対し、サツドラHDは北海道を深掘りする戦略を推進し、北海道を強固な地盤にする目標を掲げる。一方で北海道物産の新業態を全国に広げたり、首都圏での店舗展開に乗り出したり拡大路線も敷く。ドラッグストア再編の嵐が迫るなかで、果たして北海道から全国へ、そしてアジアへと広げる路線は奏功するか。「どこの業界でも企業数はだいたい、3〜4社に集約される」　ツルハHD専務の鶴羽順氏は、マツモトキヨシHDとココカラファインの経営統合協議入りで再編の幕が開けた業界の行く末をこのよう

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