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医工連携

歩行データで健康寿命延ばす

医工連携の実践者9 山下和彦 了徳寺大学教授

2019年11月1日号

 埼玉県志木市では今年度から、小学生の足裏の圧力分布や足指の筋力、膝を内側に閉める筋力などを調べ、その状態に応じて正しい歩き方を教えるというユニークな事業を始めた。これらの測定装置をイチから開発、測れば歩行能力がわかるし、逆に柔軟性を上げたり筋力を鍛えたりすることで歩行能力も上がると実証してきたのが、工学博士の山下和彦・了徳寺大学教養部教授(写真)だ。  この足機能の可視化技術と介入法、そもそもは高齢者の介護予防に役立てようと開発したものだ。介護予防に役立つフレイル予防、健康支援、活動支援のどの側面から見ても、「本人が自由に歩けること」は死活的に重要で、その能力の可視化と適切な介入が欠かせない。その技術が、外反母趾が激増している子どもの発達支援にも使えるというわけだ。  すでに同市では、市民に歩数計を無...  埼玉県志木市では今年度から、小学生の足裏の圧力分布や足指の筋力、膝を内側に閉める筋力などを調べ、その状態に応じて正しい歩き方を教えるというユニークな事業を始めた。これらの測定装置をイチから開発、測れば歩行能力がわかるし、逆に柔軟性を上げたり筋力を鍛えたりすることで歩行能力も上がると実証してきたのが、工学博士の山下和彦・了徳寺大学教養部教授(写真)だ。  この足機能の可視化技術と介入法、そもそもは高齢者の介護予防に役立てようと開発したものだ。介護予防に役立つフレイル予防、健康支援、活動支援のどの側面から見ても、「本人が自由に歩けること」は死活的に重要で、その能力の可視化と適切な介入が欠かせない。その技術が、外反母趾が激増している子どもの発達支援にも使えるというわけだ。  すでに同市では、市民に歩数計を無償

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