医薬経済オンライン

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医薬経済気象台

政府も認めた景気変調

―世界貿易の急減速響く―

2019年11月1日号

 IMF(国際通貨基金)は10月5日、今年4回目の世界経済見通しを明らかにした。米中貿易紛争の影響を最大のリスク要因として、昨年10月以降、19年の成長率予想を四半期ごとに下方修正してきたが、今回も同様の見通しを示し、これで5四半期連続の下方修正となった。19年の成長率は7月予想から0.2ポイント引き下げて3.0%とした。18年の3.6%成長に比べると0.6ポイントの大幅減速である。  19年予想は18年7月時点で3.9%だった。これが18年10月に3.7%、19年1月に3.5%、4月に3.3%、7月に3.2%、そして10月に3.0%と引き下げている。米中貿易紛争が激しさを増すのに歩調を合わせて下方修正してきた。予想発表時には毎回、「米中貿易紛争は世界貿易の成長鈍化を通じ、世界経済の成長押し下げ要因になる」との懸念を示してきたが、そのように動いている。  この推移はIMFの世界貿...  IMF(国際通貨基金)は10月5日、今年4回目の世界経済見通しを明らかにした。米中貿易紛争の影響を最大のリスク要因として、昨年10月以降、19年の成長率予想を四半期ごとに下方修正してきたが、今回も同様の見通しを示し、これで5四半期連続の下方修正となった。19年の成長率は7月予想から0.2ポイント引き下げて3.0%とした。18年の3.6%成長に比べると0.6ポイントの大幅減速である。  19年予想は18年7月時点で3.9%だった。これが18年10月に3.7%、19年1月に3.5%、4月に3.3%、7月に3.2%、そして10月に3.0%と引き下げている。米中貿易紛争が激しさを増すのに歩調を合わせて下方修正してきた。予想発表時には毎回、「米中貿易紛争は世界貿易の成長鈍化を通じ、世界経済の成長押し下げ要因になる」との懸念を示してきたが、そのように動いている。  この推移はIMFの世界貿易量

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