そごう・西武「惨状」の因果律
ドラッグストアやスーパーよりも強かった「相手」
2019年11月1日号
セブン&アイ・ホールディングス傘下の百貨店、不振が続くそごう・西武は地方5店の閉鎖や1300人にも及ぶ人員削減など大規模なリストラ策を発表した。これは短期的な止血策になり、コスト削減で一時的な業績の浮揚効果も期待できるだろう。しかし、抜本的な解決策には「程遠い」という声は業界に少なくない。百貨店各社が不動産業に大きくカジを切るなか、そごう・西武はどこに向かうのか。
「店舗閉鎖ばかり繰り返しており、再建の道筋が見えない」と指摘するのはある専門店チェーンの幹部である。そごう・西武はセブン&アイ傘下に入った06年当時は30店ほどあった店舗が、業績が悪化するたびに店舗閉鎖で減少しており、すでに15店。今回の「西武岡崎店」「西武大津店」「そごう西神店」など5店の閉鎖で10店にまで縮小する見通しだ。
埼玉県川口市のそごうも閉店
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セブン&アイ・ホールディングス傘下の百貨店、不振が続くそごう・西武は地方5店の閉鎖や1300人にも及ぶ人員削減など大規模なリストラ策を発表した。これは短期的な止血策になり、コスト削減で一時的な業績の浮揚効果も期待できるだろう。しかし、抜本的な解決策には「程遠い」という声は業界に少なくない。百貨店各社が不動産業に大きくカジを切るなか、そごう・西武はどこに向かうのか。
「店舗閉鎖ばかり繰り返しており、再建の道筋が見えない」と指摘するのはある専門店チェーンの幹部である。そごう・西武はセブン&アイ傘下に入った06年当時は30店ほどあった店舗が、業績が悪化するたびに店舗閉鎖で減少しており、すでに15店。今回の「西武岡崎店」「西武大津店」「そごう西神店」など5店の閉鎖で10店にまで縮小する見通しだ。
埼玉県川口市のそごうも閉店
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