医薬経済オンライン

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「寄せ集め感」拭えぬ帝人ヘルスケア部門

成り行き任せの「未来事業」に明日はあるか

2019年11月1日号

 明治、大正、昭和、平成と、国の殖産興業を一貫して支えてきたとの自負が強い繊維業界では、事業が行き詰まってやむ無く畳む際にも「終息」ではなく、混乱等が収まるという意味の「収束」という言葉を使う。自らの至らなさが招いた結果を、何とか糊塗したいという経営層の思いが少なからず込められていることは指摘するまでもない。国内製薬業界での存在感を高めることに大いに貢献した「フェブリク」のパテントクリフに直面している帝人が、今抱く感情も、まさに「きれいにまとめたい」という思いだろう。  同社は10月1日付で、医薬事業本部と在宅医療事業本部の2つの事業本部で構成していた医薬子会社・帝人ファーマの組織を、「営業本部」と「研究開発技術本部」から成る機能本部制へと変更した。発表によると、保険医療の領域だけでなく、非保険領域も含めた包括的なヘルスケアサービ...  明治、大正、昭和、平成と、国の殖産興業を一貫して支えてきたとの自負が強い繊維業界では、事業が行き詰まってやむ無く畳む際にも「終息」ではなく、混乱等が収まるという意味の「収束」という言葉を使う。自らの至らなさが招いた結果を、何とか糊塗したいという経営層の思いが少なからず込められていることは指摘するまでもない。国内製薬業界での存在感を高めることに大いに貢献した「フェブリク」のパテントクリフに直面している帝人が、今抱く感情も、まさに「きれいにまとめたい」という思いだろう。  同社は10月1日付で、医薬事業本部と在宅医療事業本部の2つの事業本部で構成していた医薬子会社・帝人ファーマの組織を、「営業本部」と「研究開発技術本部」から成る機能本部制へと変更した。発表によると、保険医療の領域だけでなく、非保険領域も含めた包括的なヘルスケアサービス

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