稼げる病院以外は「退場」が本音
地方は反対の大合唱も止められない流れ
2019年11月15日号
若手職員が悲鳴を上げ、小泉進次郎環境相が若手議員とともに「厚生」と「労働」の分割を提言するなど、厚生労働省はあまりにも管轄が広く、多忙を極める。そんな厚労行政で優先順位をつけるとしたら何になるか。多くの現役官僚、OBの声を拾っていくと「医療」がトップとなる。医療保険か医政に関わっていないキャリアで事務次官まで上り詰めた官僚がいないのがその証左だ。
医療の両輪とは「提供体制」と「保険」であるという。医療保険が安定的に運営されなければ国民医療は成り立たず、医療保険があっても医療提供体制が整備されていなければ保険の意味がない。
現在、医療提供体制を担当する厚労省幹部はこう強調する。
「医療に絶対に不可欠なものと言われれば、医師、病院と診療所になる。例えば調剤薬局が潰れても問題にはならないが、病院と診療所に不...
若手職員が悲鳴を上げ、小泉進次郎環境相が若手議員とともに「厚生」と「労働」の分割を提言するなど、厚生労働省はあまりにも管轄が広く、多忙を極める。そんな厚労行政で優先順位をつけるとしたら何になるか。多くの現役官僚、OBの声を拾っていくと「医療」がトップとなる。医療保険か医政に関わっていないキャリアで事務次官まで上り詰めた官僚がいないのがその証左だ。
医療の両輪とは「提供体制」と「保険」であるという。医療保険が安定的に運営されなければ国民医療は成り立たず、医療保険があっても医療提供体制が整備されていなければ保険の意味がない。
現在、医療提供体制を担当する厚労省幹部はこう強調する。
「医療に絶対に不可欠なものと言われれば、医師、病院と診療所になる。例えば調剤薬局が潰れても問題にはならないが、病院と診療所に不測
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