創薬ベンチャー支援の「難しさ」と「教訓」
INCJのキュラディムファーマ投資は無駄だったのか
2019年11月15日号
10月1日、INCJ(旧産業革新機構)は創薬ベンチャー「キュラディムファーマ」への支援決定の撤回を発表した。キュラディムファーマも同日、臨時株主総会で解散を決議したと公表した。
キュラディムファーマは3年前の16年6月に「日本に眠る創薬シーズの発掘」と「難治性疾患の新薬開発」をミッションとして、第一三共出身の内ケ崎哲氏を社長に製薬会社の研究者たちが設立した製薬業界初のスピンアウト型ベンチャーである。設立当初からINCJが関わり、支援してきたことでも知られている。
スピンアウトした研究者たちが開発するのはMeiji Seika ファルマから導入したスフィンゴシン1‐リン酸(S1P)受容体を標的とする多発性硬化症薬だ。2年間の非臨床を経て、昨年3月から英国で第Ⅰ相試験を始めた。だが、その結果は期待したものではなかったことから開発を中止。会社解散を決...
10月1日、INCJ(旧産業革新機構)は創薬ベンチャー「キュラディムファーマ」への支援決定の撤回を発表した。キュラディムファーマも同日、臨時株主総会で解散を決議したと公表した。
キュラディムファーマは3年前の16年6月に「日本に眠る創薬シーズの発掘」と「難治性疾患の新薬開発」をミッションとして、第一三共出身の内ケ崎哲氏を社長に製薬会社の研究者たちが設立した製薬業界初のスピンアウト型ベンチャーである。設立当初からINCJが関わり、支援してきたことでも知られている。
スピンアウトした研究者たちが開発するのはMeiji Seika ファルマから導入したスフィンゴシン1‐リン酸(S1P)受容体を標的とする多発性硬化症薬だ。2年間の非臨床を経て、昨年3月から英国で第Ⅰ相試験を始めた。だが、その結果は期待したものではなかったことから開発を中止。会社解散を決定
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