医薬経済気象台
異常気象は非異常化の方向
―米がパリ協定離脱通告―
2019年11月15日号
米国は11月4日、地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」からの離脱を国連に通告、手続きを開始した。トランプ大統領は17年6月に離脱を表明しており、驚くことではない。「パリ協定」は温暖化対策に取り組む国際協定として16年11月に発効した。現状では180ヵ国が国内での批准を終えている。協定からの離脱は発効から3年後とされており、この初日が今年11月4日だった。米国は離脱を通告した最初の国になった。
「パリ協定」は温暖化ガスの排出量を削減する目標を国別に設定したものである。各国は国連に30年頃の二酸化炭素排出量の削減目標を提出しているが、目標達成に向けた動きはほとんど進んでいない。12月にスペイン
マドリードで第25回国連気候変動枠組条約国会議が開催されるが、会議は各国が目標達成に向けた努力を続ける意思を示すだけで終わる可能性が高い。
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米国は11月4日、地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」からの離脱を国連に通告、手続きを開始した。トランプ大統領は17年6月に離脱を表明しており、驚くことではない。「パリ協定」は温暖化対策に取り組む国際協定として16年11月に発効した。現状では180ヵ国が国内での批准を終えている。協定からの離脱は発効から3年後とされており、この初日が今年11月4日だった。米国は離脱を通告した最初の国になった。
「パリ協定」は温暖化ガスの排出量を削減する目標を国別に設定したものである。各国は国連に30年頃の二酸化炭素排出量の削減目標を提出しているが、目標達成に向けた動きはほとんど進んでいない。12月にスペイン
マドリードで第25回国連気候変動枠組条約国会議が開催されるが、会議は各国が目標達成に向けた努力を続ける意思を示すだけで終わる可能性が高い。
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