医薬経済オンライン

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IQVIAに見る市場動向

消費税増税前は活況呈した国内市場

2019年11月15日号

 市場調査会社IQVIAが19年第3四半期(7~9月)の医療用医薬品市場動向を公表した。市場全体(表1)は好調で前年同期比8.9%増の2兆6709万3700万円となった。病院市場は1兆2213億3000万円、10.5%増と2ケタの伸びを記録し、開業医市場も5341億7200万円、9.9%増と近年では珍しい伸びとなった。薬局その他市場は9154万3500万円で6.3%増と平均を下回った。 ここがもう少し伸びていれば市場全体も2ケタ増を確保していたかもしれない。ただ、薬局市場に関は、政府による後発品使用促進策の主戦場なので、6%台の伸びも、単価の低い後発品を調剤している現状から考えれば、健闘した。 病院市場と開業医市場が好調だった理由はどこにあるのだろうか。それを解き明かす前に個別製品の売上高を見てみたい(表2)。 首位はがん免疫療法薬「キイトルーダ」が84.0%増の372億9900万円と高い伸びを維持した。2位...  市場調査会社IQVIAが19年第3四半期(7~9月)の医療用医薬品市場動向を公表した。市場全体(表1)は好調で前年同期比8.9%増の2兆6709万3700万円となった。病院市場は1兆2213億3000万円、10.5%増と2ケタの伸びを記録し、開業医市場も5341億7200万円、9.9%増と近年では珍しい伸びとなった。薬局その他市場は9154万3500万円で6.3%増と平均を下回った。 ここがもう少し伸びていれば市場全体も2ケタ増を確保していたかもしれない。ただ、薬局市場に関は、政府による後発品使用促進策の主戦場なので、6%台の伸びも、単価の低い後発品を調剤している現状から考えれば、健闘した。 病院市場と開業医市場が好調だった理由はどこにあるのだろうか。それを解き明かす前に個別製品の売上高を見てみたい(表2)。 首位はがん免疫療法薬「キイトルーダ」が84.0%増の372億9900万円と高い伸びを維持した。2位は分

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