Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング
マーケティング活動と患者アドボカシー
第75回 「患者」とは、自社製品のユーザーだけではない
ジョージメイスン大学大学院(バージニア州)パブリックヘルス専攻 堀玲子
2019年11月15日号
外資系製薬企業を中心として、日本でも患者アドボカシーをサポートするチームが少しずつ社内にできてきた。自社製品に関する患者アドボカシーが中心だが、その活動内容は各社さまざまである。 製薬企業はこれまでも「患者」を知ろうといろんなアプローチを試みてきたが、現状ではやや苦戦している。というのも、必ずしも自社の薬を服用するユーザーだけが「患者」ではないからだ。ここが奥深いところである。 市場調査などを通じ、患者の実態を知ること、患者を医師と同レベルのひとつのマーケティング活動の課題項目として捉えることは可能だ。ただし重要なのは、もっと広く「患者」を捉え、そして製薬企業のミッションとして彼らをどのように支えていくか。そういった将来の患者アドボカシーにつながる大きな課題に答えるには、患者を医師と同じマーケティングの課題項目として扱うだけでなく、あ...
外資系製薬企業を中心として、日本でも患者アドボカシーをサポートするチームが少しずつ社内にできてきた。自社製品に関する患者アドボカシーが中心だが、その活動内容は各社さまざまである。 製薬企業はこれまでも「患者」を知ろうといろんなアプローチを試みてきたが、現状ではやや苦戦している。というのも、必ずしも自社の薬を服用するユーザーだけが「患者」ではないからだ。ここが奥深いところである。 市場調査などを通じ、患者の実態を知ること、患者を医師と同レベルのひとつのマーケティング活動の課題項目として捉えることは可能だ。ただし重要なのは、もっと広く「患者」を捉え、そして製薬企業のミッションとして彼らをどのように支えていくか。そういった将来の患者アドボカシーにつながる大きな課題に答えるには、患者を医師と同じマーケティングの課題項目として扱うだけでなく、あと一
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