薬のおカネを議論しよう
C型肝炎治療薬と日本の情報公開体制
第6回
医療ガバナンス研究所医師 尾崎章彦
2019年11月15日号
少し前のことだが、18年度の国内医薬品売上高ランキングが発表された。トップはアッヴィが17年に発売したC型肝炎直接作用型抗ウイルス薬(DAA)「マヴィレット」(1177億円)だった。15年、16年のランキングではギリアド・サイエンシズの「ハーボニー」がトップであり、ここ数年、DAAが市場を席巻していることがわかる。このほかにも、MSDやブリストルマイヤーズ・スクイブがそれぞれDAAを発売している。 そこで、C型肝炎治療薬に関連して、どの程度の製薬マネーが動いているのか調査した。対象としたのは、日本肝臓学会が17年に発行したC型肝炎治療ガイドラインの17人の著者である。いずれもC型肝炎の治療に大きな影響を持つ業界の重鎮だ。使用したのは、日本製薬工業協会に所属する製薬企業78社が発表した16年度の謝金データ(講師謝金、原稿執筆料、コンサルティング料)を、医療ガバナンス研究所...
少し前のことだが、18年度の国内医薬品売上高ランキングが発表された。トップはアッヴィが17年に発売したC型肝炎直接作用型抗ウイルス薬(DAA)「マヴィレット」(1177億円)だった。15年、16年のランキングではギリアド・サイエンシズの「ハーボニー」がトップであり、ここ数年、DAAが市場を席巻していることがわかる。このほかにも、MSDやブリストルマイヤーズ・スクイブがそれぞれDAAを発売している。 そこで、C型肝炎治療薬に関連して、どの程度の製薬マネーが動いているのか調査した。対象としたのは、日本肝臓学会が17年に発行したC型肝炎治療ガイドラインの17人の著者である。いずれもC型肝炎の治療に大きな影響を持つ業界の重鎮だ。使用したのは、日本製薬工業協会に所属する製薬企業78社が発表した16年度の謝金データ(講師謝金、原稿執筆料、コンサルティング料)を、医療ガバナンス研究所とワ
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