現場が望む社会保障制度
乱用される「自立」の意味を考える
第55回
ニッセイ基礎研究所主任研究員 三原 岳
2019年12月1日号
自立した人生を送りたい、自立した地域経済の確立が課題、中央政府から自立した独自の勢力……。「自立」という言葉は普段、ニュースや新聞で頻繁に使われており、私たちも日常生活で何気なく口にしている。それだけ「自立」は多義的に使える便利な言葉であり、社会保障に関する法律でも十分に定義されないまま、「乱用」されている。なかでも、近年は「高齢者の自立」が要介護状態からの脱却や重度化防止として理解されており、もともとの「自己決定」という意味から変質している。
そこで、今回は社会保障関係法の「自立」規定を見ることで、その定義が計7つに整理できる点を論じる。
自立した人生を送りたい、自立した地域経済の確立が課題、中央政府から自立した独自の勢力……。「自立」という言葉は普段、ニュースや新聞で頻繁に使われており、私たちも日常生活で何気なく口にしている。それだけ「自立」は多義的に使える便利な言葉であり、社会保障に関する法律でも十分に定義されないまま、「乱用」されている。なかでも、近年は「高齢者の自立」が要介護状態からの脱却や重度化防止として理解されており、もともとの「自己決定」という意味から変質している。
そこで、今回は社会保障関係法の「自立」規定を見ることで、その定義が計7つに整理できる点を論じる。
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