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薬科大と薬学部「急増」のなぜ

「狭き門」となった新卒薬剤師の就職

2019年12月1日号

「次々に閉校した法科大学院の二の舞になりかねない」という声も上がっている。薬学部の新設問題である。一時期ほどではないが、最近も薬学部の新設が続いている。19年4月に山口県山陽小野田市に山陽小野田市立の「山口東京理科大学」薬学部が開校したが、20年4月には福岡県大川市に「国際医療福祉大学」の福岡薬学部、岐阜県可児市に「岐阜医療科学大学」の薬学部が新設され、21年には和歌山県立医科大学と湘南医療大学で薬学部の開設が予定されている。  確かに薬学6年制が始まった10年前には2年間、新卒薬剤師が誕生せず薬剤師不足に陥った。だが、その後は毎年9000人を超える薬剤師が生まれ、薬剤師不足は解消しているともいう。薬学生の就職志望第1位の製薬企業はもはや狭き門となり、病院は欠員を埋めるだけになっている。それどころか、地域医療構想の下で病院は再編・統合の対象に... 「次々に閉校した法科大学院の二の舞になりかねない」という声も上がっている。薬学部の新設問題である。一時期ほどではないが、最近も薬学部の新設が続いている。19年4月に山口県山陽小野田市に山陽小野田市立の「山口東京理科大学」薬学部が開校したが、20年4月には福岡県大川市に「国際医療福祉大学」の福岡薬学部、岐阜県可児市に「岐阜医療科学大学」の薬学部が新設され、21年には和歌山県立医科大学と湘南医療大学で薬学部の開設が予定されている。  確かに薬学6年制が始まった10年前には2年間、新卒薬剤師が誕生せず薬剤師不足に陥った。だが、その後は毎年9000人を超える薬剤師が生まれ、薬剤師不足は解消しているともいう。薬学生の就職志望第1位の製薬企業はもはや狭き門となり、病院は欠員を埋めるだけになっている。それどころか、地域医療構想の下で病院は再編・統合の対象にさえ

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