大塚HDが乗り越えるべき「障害」
カタリスト欠く状況が続けば一波乱も
2019年12月1日号
大塚ホールディングスの株価が神経質な値動きを示している。株価は去る6月に年初来安値の3434円を付けて以降、ひと夏をかけて4600~4800円台まで回復したのも束の間。9月末に、4200億円で買収した米アバニアが開発中の「AVP786」の第Ⅲ相試験が思わしくないと発表されるや、1週間余りのうちに800円近くも下落した。
ところが、このアルツハイマー型認知症に伴う行動障害(アジテーション)治療薬という「微妙な立ち位置の薬」(アナリスト)の開発を継続する方針が11月12日、19年1~9月期決算とともに開示されると、今度は前日比で7%を超える急伸を見せ、同月下旬には年初来高値を更新のうえ、5000円の大台にも迫ろうとしている。
市場に提供されるわずかなネガティブあるいはポジティブな情報に、株価がここまで過敏に反応するのは、言うまでもなく大塚HDの、なかんずく...
大塚ホールディングスの株価が神経質な値動きを示している。株価は去る6月に年初来安値の3434円を付けて以降、ひと夏をかけて4600~4800円台まで回復したのも束の間。9月末に、4200億円で買収した米アバニアが開発中の「AVP786」の第Ⅲ相試験が思わしくないと発表されるや、1週間余りのうちに800円近くも下落した。
ところが、このアルツハイマー型認知症に伴う行動障害(アジテーション)治療薬という「微妙な立ち位置の薬」(アナリスト)の開発を継続する方針が11月12日、19年1~9月期決算とともに開示されると、今度は前日比で7%を超える急伸を見せ、同月下旬には年初来高値を更新のうえ、5000円の大台にも迫ろうとしている。
市場に提供されるわずかなネガティブあるいはポジティブな情報に、株価がここまで過敏に反応するのは、言うまでもなく大塚HDの、なかんずく中核
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