医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

医薬経済気象台

景気・業績の悪化本番

―米中景気もじり貧の様相―

2019年12月1日号

 世界景気は間違いなく悪化の足取りを辿っている。IMF(国際通貨基金)は90%の国・地域で景気が減速していると指摘していたが、最近相次いで発表された主要国の7~9月期の実質成長率は軒並み減速し、この指摘が間違いでないことを裏付けた。これが米中貿易紛争の影響であることは、両国の景気情勢の減速に明らかだ。  米国は消費堅調が支えているが、それでも7~9月期の実質成長率は前期比年率で1.9%、1~3月期の3.1%、4~6月期の2.0%から減速している。1.9%はトランプ大統領就任後では最低の成長率だ。10~12月期はクリスマス商戦に期待しているが、産業界の業績悪化、とくに製造業の不振が表面化しており、予断を許さない。  7~9月期の上場企業の純利益は5%程度の減益だったとみられる。製造業では自動車大手では人員整理も始まっている。こうした動きが消費者心理...  世界景気は間違いなく悪化の足取りを辿っている。IMF(国際通貨基金)は90%の国・地域で景気が減速していると指摘していたが、最近相次いで発表された主要国の7~9月期の実質成長率は軒並み減速し、この指摘が間違いでないことを裏付けた。これが米中貿易紛争の影響であることは、両国の景気情勢の減速に明らかだ。  米国は消費堅調が支えているが、それでも7~9月期の実質成長率は前期比年率で1.9%、1~3月期の3.1%、4~6月期の2.0%から減速している。1.9%はトランプ大統領就任後では最低の成長率だ。10~12月期はクリスマス商戦に期待しているが、産業界の業績悪化、とくに製造業の不振が表面化しており、予断を許さない。  7~9月期の上場企業の純利益は5%程度の減益だったとみられる。製造業では自動車大手では人員整理も始まっている。こうした動きが消費者心理に影

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence