医薬経済オンライン

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茹であがる前に跳べ

製薬にとってD2Cは対岸の火事か

第2回

株式会社ピー・アンド・イー・ディレクションズ マネージャー 山田修平

2019年12月1日号

 19年9月12日に発表された「ヤフー、TOBでZOZOを子会社化へ」というニュースから、医薬品企業、とくに事業規模で売上高1000億円弱の中小、中堅企業と呼ばれる企業は何を学ぶことができるだろうか。  前回はこのニュースから「オーナー企業の限界」について考察を加えた。今回は文脈をガラリと変え、「D2C(Direct to Consumer)の高まり」をキーワードに議論をしてみたい。  前回論じたように、ZOZOは前澤友作前社長に依存した「力ずくの経営」ではなく、ヤフーという外部の力を活かすことで、新たな成長段階に踏み出したとみることができる。では逆に、ヤフーはZOZOを取り込むことで何を得たのであろうか。  EC(電子商取引)がリアルのビジネスを破壊すると言われて久しいが、ヤフーのこれまでの成長は広告収入の伸びによるものが主であり、ヤフー・ショッピ...  19年9月12日に発表された「ヤフー、TOBでZOZOを子会社化へ」というニュースから、医薬品企業、とくに事業規模で売上高1000億円弱の中小、中堅企業と呼ばれる企業は何を学ぶことができるだろうか。  前回はこのニュースから「オーナー企業の限界」について考察を加えた。今回は文脈をガラリと変え、「D2C(Direct to Consumer)の高まり」をキーワードに議論をしてみたい。  前回論じたように、ZOZOは前澤友作前社長に依存した「力ずくの経営」ではなく、ヤフーという外部の力を活かすことで、新たな成長段階に踏み出したとみることができる。では逆に、ヤフーはZOZOを取り込むことで何を得たのであろうか。  EC(電子商取引)がリアルのビジネスを破壊すると言われて久しいが、ヤフーのこれまでの成長は広告収入の伸びによるものが主であり、ヤフー・ショッピング

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