医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

経済記事の読み方

「証券自由化20年」の現在地

投資の大衆化を阻む「体質」

2019年12月1日号

 今年は株式の売買委託手数料が自由化されて20年になる。金融システム改革、いわゆる「日本版金融ビッグバン」では証券業界の競争を激化させる政策のひとつとみられていた。しかし、笛吹けど踊らず。個人投資家の市場への呼び込みという目標の達成に効果があったとは言えない。  結論から先に言えば、個人投資家が思うように増えない原因は、投資できるだけの収入が増えなかったことに尽きる。また、少額投資非課税制度などの「支援策」が魅力に欠けるせいでもある。  99年3月、「フリー・フェア・グローバル」の改革3原則をもとに、大規模な金融制度改革が始まった。92年に行われた金融制度改革関連法では、銀行・保険・証券の子会社方式による相互乗り入れが可能になったが、この改革は業者のための改革で、利用者の恩恵は少なかった。  99年の改革は業務の自...  今年は株式の売買委託手数料が自由化されて20年になる。金融システム改革、いわゆる「日本版金融ビッグバン」では証券業界の競争を激化させる政策のひとつとみられていた。しかし、笛吹けど踊らず。個人投資家の市場への呼び込みという目標の達成に効果があったとは言えない。  結論から先に言えば、個人投資家が思うように増えない原因は、投資できるだけの収入が増えなかったことに尽きる。また、少額投資非課税制度などの「支援策」が魅力に欠けるせいでもある。  99年3月、「フリー・フェア・グローバル」の改革3原則をもとに、大規模な金融制度改革が始まった。92年に行われた金融制度改革関連法では、銀行・保険・証券の子会社方式による相互乗り入れが可能になったが、この改革は業者のための改革で、利用者の恩恵は少なかった。  99年の改革は業務の自由

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence