医薬経済オンライン

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鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜

「血液クレンジング」問題 若い医師をカルト医療から守れ

第99回

2019年12月1日号

 この秋、「血液クレンジング」なる治療法をめぐって、ちょっとした炎上騒ぎが起こった。 患者から採取した100~200㏄の血液にオゾンガスを混ぜ、点滴で戻す治療法で、これを行っているクリニックのホームページでは、抗酸化力や免疫力アップ、果てはがん、心筋梗塞、HIV除去にまで効果があると謳われている。当然のことながら、保険適用ではなく、1回数万円で行っているクリニックが多い。 この血液クレンジングを受けて「元気になった」と、多くの有名人たちがブログやSNSで発信していた。だが、これに対してトンデモ医療ハンターの医師などから、「効果が証明されていない」「有名人が宣伝に加担するのは問題」と批判が渦巻いたのだ。 非証明治療に対する医師らの批判はまっとうだ。ただ、血液クレンジングに限らず、日本ではがん免疫細胞療法やがん温熱療法、高濃度ビタミン療法など、効果不明の...  この秋、「血液クレンジング」なる治療法をめぐって、ちょっとした炎上騒ぎが起こった。 患者から採取した100~200㏄の血液にオゾンガスを混ぜ、点滴で戻す治療法で、これを行っているクリニックのホームページでは、抗酸化力や免疫力アップ、果てはがん、心筋梗塞、HIV除去にまで効果があると謳われている。当然のことながら、保険適用ではなく、1回数万円で行っているクリニックが多い。 この血液クレンジングを受けて「元気になった」と、多くの有名人たちがブログやSNSで発信していた。だが、これに対してトンデモ医療ハンターの医師などから、「効果が証明されていない」「有名人が宣伝に加担するのは問題」と批判が渦巻いたのだ。 非証明治療に対する医師らの批判はまっとうだ。ただ、血液クレンジングに限らず、日本ではがん免疫細胞療法やがん温熱療法、高濃度ビタミン療法など、効果不明の治

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