ジェイコーは地域医療に「不可欠」か
卸談合疑惑で見えてきた病院事業の本質
2019年12月15日号
医薬品卸4社の談合疑惑の舞台となった地域医療機能推進機構(ジェイコー)。その名称だけ見ても、どのような組織か、医薬品業界でもすぐにわかる関係者は少ないのではないか。それこそ傘下の病院を直接担当するMRやMS、公正取引委員会の調査対象となっている共同入札の担当者くらいだろう。
談合疑惑を報道で知ったかつて営業を担当した医薬品卸関係者はこう話す。
「昔の社会保険病院、厚生年金病院、船員保険病院ね。もうなくなったのかと思ったら、こんなかたちで生き残っていたのか」
社保病院や厚生年金病院と言えば、「親方日の丸」に依存し、放漫経営を続けてきたと批判を受け続けてきた病院だ。大学病院などと違い、製薬企業がターゲットとする医師もほとんどいないため、医薬品卸を使った処方獲得のための価格競争も見られなかった。医薬品卸からす...
医薬品卸4社の談合疑惑の舞台となった地域医療機能推進機構(ジェイコー)。その名称だけ見ても、どのような組織か、医薬品業界でもすぐにわかる関係者は少ないのではないか。それこそ傘下の病院を直接担当するMRやMS、公正取引委員会の調査対象となっている共同入札の担当者くらいだろう。
談合疑惑を報道で知ったかつて営業を担当した医薬品卸関係者はこう話す。
「昔の社会保険病院、厚生年金病院、船員保険病院ね。もうなくなったのかと思ったら、こんなかたちで生き残っていたのか」
社保病院や厚生年金病院と言えば、「親方日の丸」に依存し、放漫経営を続けてきたと批判を受け続けてきた病院だ。大学病院などと違い、製薬企業がターゲットとする医師もほとんどいないため、医薬品卸を使った処方獲得のための価格競争も見られなかった。医薬品卸からすれば
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