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「疾患啓発」による処方薬PR

2019年12月15日号

       極めてよく効く薬は、得てして副作用が強く現れる。従って夢のような特効薬が開発されても安全性を検討すべく、医師の厳正なる臨床試験などが絶対必要条件。 メーカーは大々的に宣伝したいところだが、医療用医薬品は一般国民向けに直接商品名を用いてアプローチすることはできない。 そこで対象となる病名を前面に、病態、症状で苦しむ患者に向け、医師への相談を働きかけ、間接的アプローチを実施する。 疾患啓発という回りくどい手法であるが、最近では、C型肝炎のテレビCMが積極的に展開され目立っていたが、ここ数年で最も成功した疾患啓発は、うつ病と言われている。 今まで特定の人がひっそりと服用しているに過ぎなかった限定的イメージを「心の風邪」という軽快なキャッチフレーズでアプローチしたことで一気に普遍化。 それまで45万人程度であった患者数を倍...        極めてよく効く薬は、得てして副作用が強く現れる。従って夢のような特効薬が開発されても安全性を検討すべく、医師の厳正なる臨床試験などが絶対必要条件。 メーカーは大々的に宣伝したいところだが、医療用医薬品は一般国民向けに直接商品名を用いてアプローチすることはできない。 そこで対象となる病名を前面に、病態、症状で苦しむ患者に向け、医師への相談を働きかけ、間接的アプローチを実施する。 疾患啓発という回りくどい手法であるが、最近では、C型肝炎のテレビCMが積極的に展開され目立っていたが、ここ数年で最も成功した疾患啓発は、うつ病と言われている。 今まで特定の人がひっそりと服用しているに過ぎなかった限定的イメージを「心の風邪」という軽快なキャッチフレーズでアプローチしたことで一気に普遍化。 それまで45万人程度であった患者数を倍増、

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