眺望 医薬街道
敷地内薬局で医療機関は濡れ手に粟
近藤正觀
2019年12月15日号
医療機関と薬局の独立性をめぐる規制が16年10月から一部緩和され、医療機関の「敷地内」に薬局を開設する「敷地内薬局」が認められている。18年10月時点では33都道府県64施設と報告されているが今後も増大傾向が続くだろう。 敷地内薬局は14年に新潟大学医歯学総合病院が敷地内に商業施設(アメニティーモール)を建設し、施設内に薬局2店舗を誘致・開設した例に始まる。このとき、医療機関から薬局への通路はフェンスによって仕切られ、一度公道に出るという原則が守られた結果、患者は遠回りを余儀なくされた。 しかし、高齢者や車いすなどを利用する患者も同様だったため、この規制に意味があるのかと論議が持ち上がった。14年12月には柚木道義衆院議員が質問主意書を提出し、患者の利便性を損なっているのではないかと政府に指摘した。これを受け、総務省が子連れや車いすの人には不便なので見直...
医療機関と薬局の独立性をめぐる規制が16年10月から一部緩和され、医療機関の「敷地内」に薬局を開設する「敷地内薬局」が認められている。18年10月時点では33都道府県64施設と報告されているが今後も増大傾向が続くだろう。 敷地内薬局は14年に新潟大学医歯学総合病院が敷地内に商業施設(アメニティーモール)を建設し、施設内に薬局2店舗を誘致・開設した例に始まる。このとき、医療機関から薬局への通路はフェンスによって仕切られ、一度公道に出るという原則が守られた結果、患者は遠回りを余儀なくされた。 しかし、高齢者や車いすなどを利用する患者も同様だったため、この規制に意味があるのかと論議が持ち上がった。14年12月には柚木道義衆院議員が質問主意書を提出し、患者の利便性を損なっているのではないかと政府に指摘した。これを受け、総務省が子連れや車いすの人には不便なので見直す
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