医薬経済オンライン

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厚労省「啓発予算」10億円の費用対効果

「人生会議」ポスター騒動で露呈、広告代理店に丸投げ

2019年12月15日号

 お笑いタレントの小藪千豊さんが患者に扮した厚生労働省の「人生会議」の啓発ポスターに、がんの患者会などから「家族を傷つける」「死を連想させる」と抗議が寄せられ、公表翌日の11月26日に自治体への発送が中止となった。ポスターは人生の最終段階の終末期にどのような医療やケアを受けるか事前に家族や医師と話し合っておく、「アドバンス・ケア・プランニング」(ACP)の啓発のために作製。物議を醸したことでテレビや新聞が連日、ACPを取り上げた。その結果、ACPが世間に広く知られるようになったのは皮肉ではあるが、もうひとつ批判に拍車をかけたのがポスターの制作費だった。  11月28日の国会質疑で厚労省が4070万円の予算をかけて吉本興業に制作を依頼していたことが明らかになると議場はどよめき、「高過ぎる」という声があがった。吉本興業との契約は人生会議の「国民向け普...  お笑いタレントの小藪千豊さんが患者に扮した厚生労働省の「人生会議」の啓発ポスターに、がんの患者会などから「家族を傷つける」「死を連想させる」と抗議が寄せられ、公表翌日の11月26日に自治体への発送が中止となった。ポスターは人生の最終段階の終末期にどのような医療やケアを受けるか事前に家族や医師と話し合っておく、「アドバンス・ケア・プランニング」(ACP)の啓発のために作製。物議を醸したことでテレビや新聞が連日、ACPを取り上げた。その結果、ACPが世間に広く知られるようになったのは皮肉ではあるが、もうひとつ批判に拍車をかけたのがポスターの制作費だった。  11月28日の国会質疑で厚労省が4070万円の予算をかけて吉本興業に制作を依頼していたことが明らかになると議場はどよめき、「高過ぎる」という声があがった。吉本興業との契約は人生会議の「国民向け普及啓

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