「上場廃止」田辺三菱はどこへ行く
総花主義的「ヘルスケア戦略」で生き残れるか
2019年12月15日号
残念ながら、ますます存在感が薄れていってしまうかもしれない。
設立以来の支配株主である三菱ケミカルホールディングス(MCPC)の株式公開買い付け(TOB)を受け入れ、来年1月をもってその完全子会社となる田辺三菱製薬。年間売上高4247億円、国内8位(18年度実績)に位置する同社だが、19年度第4四半期を残して上場廃止となる。
親子上場の関係を解消し、今後は、日本最大の化学メーカーであるMCPCの安定収益源(あるいは研究開発費の金食い虫)として、これまで以上に同社株主から意識されることになる。だが、医薬品メーカーとしてのプレゼンスはどうか。MCPCが掲げる総花的でまとまりに欠く「ヘルスケア戦略」の一部として取り込まれることを考えると、非上場の準大手製薬企業となる田辺三菱の打ち手に、これまで以上の注目が集まることはないのではなかろうか。
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残念ながら、ますます存在感が薄れていってしまうかもしれない。
設立以来の支配株主である三菱ケミカルホールディングス(MCPC)の株式公開買い付け(TOB)を受け入れ、来年1月をもってその完全子会社となる田辺三菱製薬。年間売上高4247億円、国内8位(18年度実績)に位置する同社だが、19年度第4四半期を残して上場廃止となる。
親子上場の関係を解消し、今後は、日本最大の化学メーカーであるMCPCの安定収益源(あるいは研究開発費の金食い虫)として、これまで以上に同社株主から意識されることになる。だが、医薬品メーカーとしてのプレゼンスはどうか。MCPCが掲げる総花的でまとまりに欠く「ヘルスケア戦略」の一部として取り込まれることを考えると、非上場の準大手製薬企業となる田辺三菱の打ち手に、これまで以上の注目が集まることはないのではなかろうか。
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