医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング

患者アドボカシー実践に向けて

第76回 企業と研究者を結びつける成功事例も

ジョージメイスン大学大学院(バージニア州)パブリックヘルス専攻 堀玲子

2019年12月15日号

 日本製薬工業協会が行った患者団体へのアンケートによると、200弱の団体のうち半数以上が任意団体であり、その活動はメンバーのボランティアに依存している。多くは全国規模で活動しているが、なかには少人数のためリーダーがいる地域だけでやっと活動ができているところも少なくない。 患者会の活動は患者メンバー同士の会合や勉強会、相談などが最も多い。行政への意見書提出、疾患啓発活動などは、まだ今後の課題だ。医師や研究者とのディスカッション、研究参加なども、患者会のリーダーが医師であるかどうかなどに左右されることが多い。海外の新しい治験や症例などの入手は、一部の限られたスタッフの能力によるところも大きく、患者会の力量の差が顕著に出る。 事務局スタッフの労力も大変だ。ある希少遺伝性疾患の患者会の事務局代表は、夜10時までは患者さんの対応はしない、相談などは1日1...  日本製薬工業協会が行った患者団体へのアンケートによると、200弱の団体のうち半数以上が任意団体であり、その活動はメンバーのボランティアに依存している。多くは全国規模で活動しているが、なかには少人数のためリーダーがいる地域だけでやっと活動ができているところも少なくない。 患者会の活動は患者メンバー同士の会合や勉強会、相談などが最も多い。行政への意見書提出、疾患啓発活動などは、まだ今後の課題だ。医師や研究者とのディスカッション、研究参加なども、患者会のリーダーが医師であるかどうかなどに左右されることが多い。海外の新しい治験や症例などの入手は、一部の限られたスタッフの能力によるところも大きく、患者会の力量の差が顕著に出る。 事務局スタッフの労力も大変だ。ある希少遺伝性疾患の患者会の事務局代表は、夜10時までは患者さんの対応はしない、相談などは1日15人

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence