医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

平時医療体制の破綻に備える〜電光石火こそ最良の有事医療〜

水没車両からの脱出

第90回

愛知医科大学 非常勤講師 照井資規

2019年12月15日号

 前回(12月1日号)は、自動車が海水に浸かると容易に炎上する危険について述べた。引き続き今回は、今年の台風でとくに注目された「淡水に車体が浸かった際の脱出法」などについて解説する。  今年10月に東日本各地に甚大な被害をもたらした台風19号(12日)、21号(25日)による屋外での水害の犠牲者は50人に上り、そのうち30人(60%)が車での移動中の「車中死」であることが報じられた(毎日新聞11月11日付)。  淡水への車体の水没は、電気を通しやすい海水中に車体の電気系統が浸かる「ショート」による発火の恐れはない。しかし、密閉性が高く浸水に時間がかかる車内で、「まだ、大丈夫」と思っている間に、車体周囲の水位が上がり、車内から脱出できなくなる危険性がある。  図1「水深とドアを開けるために必要な力の関係」にあるように、14年に日本自...  前回(12月1日号)は、自動車が海水に浸かると容易に炎上する危険について述べた。引き続き今回は、今年の台風でとくに注目された「淡水に車体が浸かった際の脱出法」などについて解説する。  今年10月に東日本各地に甚大な被害をもたらした台風19号(12日)、21号(25日)による屋外での水害の犠牲者は50人に上り、そのうち30人(60%)が車での移動中の「車中死」であることが報じられた(毎日新聞11月11日付)。  淡水への車体の水没は、電気を通しやすい海水中に車体の電気系統が浸かる「ショート」による発火の恐れはない。しかし、密閉性が高く浸水に時間がかかる車内で、「まだ、大丈夫」と思っている間に、車体周囲の水位が上がり、車内から脱出できなくなる危険性がある。  図1「水深とドアを開けるために必要な力の関係」にあるように、14年に日本自動

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence