薬価「小粒改革」で残る先行き不安
これで製薬業界のシナリオどおりなのか
2020年1月1日号
「市場拡大再算定の見直し等▲0.01%」
19年12月17日、厚生労働省が示した診療報酬・薬価改定の枠組みに、そんな数字が盛り込まれた。20年度薬価制度改革の予算影響として、「財務省にとっても見栄えのいい」項目が前面に出された。市場拡大再算定の見直しは、過去の再算定で「下げ止め」により、下落幅が緩和された場合、再び再算定を受ける際、下げ止めを超過した程度により市場規模拡大率の値を調整するというものだ。その分、薬価の下げ幅が拡大することになる。
表に示したとおり、検討課題は多岐に渡り、20年度改革骨子の内容も膨大だ。しかし、予算への影響という点で見れば、医療費ベースで▲0.01%(国費▲12億円)に過ぎない。18年度の薬価制度抜本改革時は▲0.29%(国費▲300億円)だったことと比較すると、20年度改革の財政影響は軽微であることがわかる。
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「市場拡大再算定の見直し等▲0.01%」
19年12月17日、厚生労働省が示した診療報酬・薬価改定の枠組みに、そんな数字が盛り込まれた。20年度薬価制度改革の予算影響として、「財務省にとっても見栄えのいい」項目が前面に出された。市場拡大再算定の見直しは、過去の再算定で「下げ止め」により、下落幅が緩和された場合、再び再算定を受ける際、下げ止めを超過した程度により市場規模拡大率の値を調整するというものだ。その分、薬価の下げ幅が拡大することになる。
表に示したとおり、検討課題は多岐に渡り、20年度改革骨子の内容も膨大だ。しかし、予算への影響という点で見れば、医療費ベースで▲0.01%(国費▲12億円)に過ぎない。18年度の薬価制度抜本改革時は▲0.29%(国費▲300億円)だったことと比較すると、20年度改革の財政影響は軽微であることがわかる。
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