医薬経済オンライン

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固定化する診療報酬の技術料増

その裏で「今後も」割を食い続ける薬価

2020年1月1日号

 19年12月13日午後4時半頃、東京・本駒込の日本医師会館にいた日医・横倉義武会長の携帯電話が鳴った。声の主は、加藤勝信厚生労働相だった。 「働き方改革の0.08%分を含めて0.55%(増)です。(地域医療介護総合確保)基金も上積みする合わせ技の対応です」  横倉会長は当時、厚生労働省ではない別の役所と打ち合わせをしていた。その間に加藤厚労相は20年度診療報酬の改定率に関して、麻生太郎財務相と話した結果を、横倉会長に伝えたことになる。横倉会長がこれに異議を唱えなかったことで改定率は事実上確定した。  この後、横倉会長は車で内幸町にある帝国ホテルに向かう。元衆院議長で、自民党厚労族を仕切る伊吹文明氏に招かれたためだ。日本歯科医師会の堀憲郎会長、日本薬剤師会の山本信夫会長にも声が掛かり、午後5時頃から伊吹氏と三師会長が同ホテ...  19年12月13日午後4時半頃、東京・本駒込の日本医師会館にいた日医・横倉義武会長の携帯電話が鳴った。声の主は、加藤勝信厚生労働相だった。 「働き方改革の0.08%分を含めて0.55%(増)です。(地域医療介護総合確保)基金も上積みする合わせ技の対応です」  横倉会長は当時、厚生労働省ではない別の役所と打ち合わせをしていた。その間に加藤厚労相は20年度診療報酬の改定率に関して、麻生太郎財務相と話した結果を、横倉会長に伝えたことになる。横倉会長がこれに異議を唱えなかったことで改定率は事実上確定した。  この後、横倉会長は車で内幸町にある帝国ホテルに向かう。元衆院議長で、自民党厚労族を仕切る伊吹文明氏に招かれたためだ。日本歯科医師会の堀憲郎会長、日本薬剤師会の山本信夫会長にも声が掛かり、午後5時頃から伊吹氏と三師会長が同ホテル

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