医薬経済オンライン

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AMED「出来レース」化した公募事業

基礎研究は採択漏れ、大手製薬に数億円

2020年1月1日号

 大企業よりも大学の基礎研究におカネを回すべきではないか。そんな不満をノーベル生理学・医学賞受賞者である京都大学の本庶佑特別教授が、国立研究開発法人「日本医療研究開発機構」(AMED)の末松誠理事長にぶちまけた。 「(AMEDには)たくさんの批判がある。だが、皆陰でコソコソと言う。誰も末松先生が怖いから言わない。代表して提案したい」  昨年12月13日に都内でAMEDが開催したシンポジウム。招待講演者として登壇した本庶氏は、そう宣言するとAMEDによる補助金配分の仕方を批判した。とくに問題視したのが、大企業への補助金だ。本庶氏は「国は基本的に大企業にお金を出すのはおかしい。大企業は営利企業だから、いいシーズを選んで一生懸命に開発すべき。国はアカデミアがシーズを開発することにお金を出すべきだ」と訴えた。研究費不足に喘ぐ大学がある一方で、...  大企業よりも大学の基礎研究におカネを回すべきではないか。そんな不満をノーベル生理学・医学賞受賞者である京都大学の本庶佑特別教授が、国立研究開発法人「日本医療研究開発機構」(AMED)の末松誠理事長にぶちまけた。 「(AMEDには)たくさんの批判がある。だが、皆陰でコソコソと言う。誰も末松先生が怖いから言わない。代表して提案したい」  昨年12月13日に都内でAMEDが開催したシンポジウム。招待講演者として登壇した本庶氏は、そう宣言するとAMEDによる補助金配分の仕方を批判した。とくに問題視したのが、大企業への補助金だ。本庶氏は「国は基本的に大企業にお金を出すのはおかしい。大企業は営利企業だから、いいシーズを選んで一生懸命に開発すべき。国はアカデミアがシーズを開発することにお金を出すべきだ」と訴えた。研究費不足に喘ぐ大学がある一方で、補助

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