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医政羅針盤

長期政権の「光」と「影」

ー安倍政権論ー

山形大学大学院医学系研究科 医療政策学講座教授 村上正泰

2020年1月1日号

 今年は国内外で多くの出来事が予定されており、これからの世界のあり方を大きく左右する年になりそうだ。国内で不確実な要素として注目されるのが、安倍晋三政権の行方である。民主党から政権を奪還して7年が経過し、盤石な長期政権となっている。だが、足元では「桜を見る会」をめぐって内閣支持率が低下している。と言っても、依然として高支持率を維持しているが、政権運営に対するもやもやした気分が世の中全体に高まっているのも間違いない。  第2次政権以降、長期政権が実現できた一因として、安倍首相が選挙に強いという点がしばしば挙げられる。確かに国政選挙でこれだけ勝利し続けるのは珍しいことだが、安倍政権下では短期間のサイクルで選挙が行われている。12年12月の政権奪還の総選挙後、衆議院は14年12月、17年10月と、2~3年弱のうちに解散・総選挙に打って出ている。その...  今年は国内外で多くの出来事が予定されており、これからの世界のあり方を大きく左右する年になりそうだ。国内で不確実な要素として注目されるのが、安倍晋三政権の行方である。民主党から政権を奪還して7年が経過し、盤石な長期政権となっている。だが、足元では「桜を見る会」をめぐって内閣支持率が低下している。と言っても、依然として高支持率を維持しているが、政権運営に対するもやもやした気分が世の中全体に高まっているのも間違いない。  第2次政権以降、長期政権が実現できた一因として、安倍首相が選挙に強いという点がしばしば挙げられる。確かに国政選挙でこれだけ勝利し続けるのは珍しいことだが、安倍政権下では短期間のサイクルで選挙が行われている。12年12月の政権奪還の総選挙後、衆議院は14年12月、17年10月と、2~3年弱のうちに解散・総選挙に打って出ている。そのあ

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