医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜

個人の権利を奪うワクチン政策 哲学的倫理的議論を尽くすべき

第101回

鳥集徹

2020年1月1日号

 また、面白くないシーズンがやってきた。そろそろインフルエンザが本格的に流行り出す。そのたびにネットには、関連記事が増えてくる。「ワクチンは打ったほうがいいですか?」という問いに、医師が「効かないという人もいますが、ワクチンは有効です。接種をお勧めします」と答える。そんな記事を何度目にしただろう。 実は、前回の記事中にこんなことを書いた。「例えば、全員がワクチンを打つべきだという信念は、一歩間違えればファシズムにつながる」 筆者は今のところ、インフルエンザワクチンは打っても打たなくても、どっちでもいいと考えている。その理由は、RCTを中心とするエビデンスレベルの高い研究に絞って解析しているコクランのレビューによると、健康な成人の場合、「1人のインフルエンザ症例を予防するために71人がワクチン接種する必要がある」という程度の効果だからだ。つまり...  また、面白くないシーズンがやってきた。そろそろインフルエンザが本格的に流行り出す。そのたびにネットには、関連記事が増えてくる。「ワクチンは打ったほうがいいですか?」という問いに、医師が「効かないという人もいますが、ワクチンは有効です。接種をお勧めします」と答える。そんな記事を何度目にしただろう。 実は、前回の記事中にこんなことを書いた。「例えば、全員がワクチンを打つべきだという信念は、一歩間違えればファシズムにつながる」 筆者は今のところ、インフルエンザワクチンは打っても打たなくても、どっちでもいいと考えている。その理由は、RCTを中心とするエビデンスレベルの高い研究に絞って解析しているコクランのレビューによると、健康な成人の場合、「1人のインフルエンザ症例を予防するために71人がワクチン接種する必要がある」という程度の効果だからだ。つまり、ワ

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence