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名門製薬企業の栄枯盛衰

2020年1月1日号

 350年以上もの歴史を誇った田辺製薬(田辺三菱製薬)が、三菱ケミカルホールディングス(三菱ケミHD)の完全子会社となる。上場子会社の完全子会社化の動きはほかにも見られるが、なぜ、三菱ケミHDは、田辺三菱製薬を完全子会社化する必要があったのか。田辺三菱製薬を売却したいとの意向が三菱ケミHDにはあったが、適当な企業からのオファーがなく、興味を示したのは、中国系やインド系資本だけだったとの噂もあった。さすがにそれらに売却するという決定はできず、完全子会社とする経営判断を下したとのこと。 田辺製薬は、国内屈指の名門製薬企業として名声と評価を得ていた。平成になっていくつかの経営統合の具体案や計画もあったがいずれも頓挫した。07年にようやく三菱ウエルファーマと経営統合して田辺三菱製薬が誕生した。しかし、統合後の業績も厳しく、20年3月期の連結純利益は、前期比▲87...  350年以上もの歴史を誇った田辺製薬(田辺三菱製薬)が、三菱ケミカルホールディングス(三菱ケミHD)の完全子会社となる。上場子会社の完全子会社化の動きはほかにも見られるが、なぜ、三菱ケミHDは、田辺三菱製薬を完全子会社化する必要があったのか。田辺三菱製薬を売却したいとの意向が三菱ケミHDにはあったが、適当な企業からのオファーがなく、興味を示したのは、中国系やインド系資本だけだったとの噂もあった。さすがにそれらに売却するという決定はできず、完全子会社とする経営判断を下したとのこと。 田辺製薬は、国内屈指の名門製薬企業として名声と評価を得ていた。平成になっていくつかの経営統合の具体案や計画もあったがいずれも頓挫した。07年にようやく三菱ウエルファーマと経営統合して田辺三菱製薬が誕生した。しかし、統合後の業績も厳しく、20年3月期の連結純利益は、前期比▲87%

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